ガンジス川に沐浴をしたので
バラナシに
悔い無し
思ってたけども
ひとつだけ
遣り残したことが
ボートの乗ってないや
黒澤さんの誘いで
ボートに乗ることに
そういって
宿に泊まっている
人たちと
ボートに乗ることに
まずは
ボートに乗って
火葬場に向かうことに
ちょっと漕がしてもらった
難しかった
この船には
おっさんと
ちっちゃい子どもの二人で
漕いでいたが
子どもが
漕いでいるときに
オールを流してしまった
おっさんが激怒し
子どもを海に突き飛ばした
子どもはあせって
ボートに戻ってきた
おっさんは
仕方無しに
自分で取りに行った
最初からそうすればよかったのに
今日の火葬場は
死体の数が多かった
それから
対岸に向かった
バラナシのガートと呼ばれる場所から
ガンジス川をはさんで対岸は
不浄の地と呼ばれており
行く人はほとんどいないときいていた
そして
対岸に着いたとき
俺らは
驚きのものを見た
それは
おびただしい量の
ごみと
死体
ガンジス川には
巡礼者や子ども
障害者は焼かれず
そのまま
川に流すと聞いていたが
対岸にめちゃくちゃあるじゃん
白骨化したものから
なまなましいもの
更には
犬に現在進行形でくわれているものもあった
うしのしたいもあった
(俺こんな川に入っていたのか…)
後悔しても
もう遅い
それでも
なにもない砂漠に
朽ちる
死体も
絵になってしまうのも事実であった
意外に楽しかった
ボートを降り
チェックアウトを済ませ
みんなに別れを告げ
俺とシブさんは
アーグラーヘと
向かうのでした
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