今日
退院した
症状は
のどが痛くて
食べることも
飲むこともできず
病院にいったら
食べ物から
発生した
バクテリアが繁殖して
それが
体中に回って
高熱が出た
ということでした
意外に症状は
重く
毎日
点滴をうち
一日三回注射を打ち
薬も服用していました
おかげで
今は元気です
入院している
間は
病院に連れて行ってくれた
リキシャードライバーが
毎日お見舞いに来てくれました
フルーツを買ってきてくれて
電車も予約してくれました
いろいろ医者にも掛け合ってくれて
今日の退院にも
来てくれた
そして
今日
アーグラーを絶つので
駅まで連れて行ってくれた
その最中
金がほしいと言ってきた
また金か
いつもなら
そう思うけど
なぜか
そのときは
そう思わなかった
多分
彼からもらった
優しさが
それに値すると
感じたからかもしれない
彼は付け足した
今はローシーズンで
稼ぎがない
子どもに教科書や制服を買ってあげたいんだ
そうも言っていた
それは胡散臭いし
そうかもしれない
僕はお金をあげた
このお金は何に使うんだろう
家族で豪華な料理を食べに行くかもしれない
連れと飲みに行くかもしれない
少しいい服を買うかもしれない
本当に子どものために使われるかもしれない
いずれにしても
彼にはプラスに働くんだ
たまにはいい
だまされる事も
その人のために
たまにはいい
騙すのもいい
大切な人のために
たまにはね
過ぎちゃだめ
そんなことを
考えながら
電車に乗り込んだ
座席の下に荷物を入れている
おっさんの脳天に
膝を叩き込み
Sorryと小粋にあやまりながら
夜にはベッドに変化する
座席に腰を下ろし
バッグに
盗難防止のチェーンを巻きつけ
雅也からもらった
鉄道員を取り出し
インド最後の町となる
ムンバイー(ボンベイ)へと
向かうのでした
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